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600話

この女はほとんど無表情で、氷山のように冷たかったが、今微笑みを浮かべると、その美しさは格別だった。まるで雨上がりの虹のように、心臓の鼓動を早めるほどだ。

玉城瑶の笑顔を見て、私は突然キャサリンを思い出した。あの女も瑶と同じような地位にいたが、キャサリンは玉城瑶よりもずっと冷淡だった。キャサリンはまるで機械のようだったが、玉城瑶は時折、人間らしさを見せることがある。

しかし、こういう玉城瑶の方が、かえって読み取りにくい。

なぜなら、キャサリンは常に冷たく、暴力的で、その行動パターンは変わらず、次の行動が予測しやすかった。

だが、玉城瑶という女が何をしようとしているのか、私には見抜けない。...