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599話

思わず苦笑いが漏れた。この呪いが刻印が形成された後に命を奪うものでなければ、実に素晴らしいものだったのに。これが所謂「神の偉大なる力」というものなのだろうか?

それに、なぜ玉城瑤が私に彼らと一緒に地下へ入るよう望んだのかも少し理解できた。

この女も私を利用しようとしているのだな!

今、茜がここまで言ってくれた以上、彼女が私を害するつもりはないと信じられる。すぐに玉城瑤が差し出したシャベルを受け取り、土を掘り始めた。

もちろん、私はできる限り慎重に、この奇妙な生き物の不気味な体液に触れないよう気をつけた。

慎重ではあったが、動きは素早く、すぐにその怪物を地上へ掘り出すことができた。ようや...