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596話

暗青い煙霧に覆われたこの区域は、荒涼とした印象を与えていた。

おそらく煙霧の影響だろう、この門の向こうの世界は非常に奇妙な感覚を人に与える。

空気は暗い青色で、地面の黄土は不気味なほど明るく、卵の黄身のような色合いを放っていた。

自然界では、鮮やかな色彩であればあるほど、危険が潜んでいることが多い。

この場所の目を刺すような派手な配色だけでも、私の心に不安な感覚を抱かせるのに十分だった。

この場所は煙霧だけでなく、おそらく土さえも有毒なのだろうと思った。

「両側に道はないわ、前に進むしかないわね!」

私たちは周囲を探ってみたが、前方に進むしか選択肢がないことが分かった。

しばらく歩くと、足...