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568話

「今わかっているこの情報は、ずいぶん頭をひねって思い出したものだ。

なぜだか、あの古い夢に、私は異常なほど魅了されていた。

次第に、眠りの感覚さえ好きになっていった。

もう病院の秘密を探ることもなく、ただひたすら睡眠を楽しむようになった。一日24時間のうち、少なくとも16時間以上は眠っていた。

こうして、あっという間に50年以上が過ぎ去った。

精神病院で余生を過ごすことになるとは。

しかし、決して退屈な日々ではなかった。

牢獄のように狭い空間に監禁されていても、心はもっと遠い世界へと旅立ち、古の世界で起きる出来事のすべてが、目覚めることさえ惜しむほどだった。

最後には、体力も尽き果て、ベッドに...