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56話

「今の俺ほど惨めな気分も珍しいよな。

お前は俺がこんな短時間で終わらせたいと思ってるとでも思ってんのか?

昔、自分の右手と遊んでた時は、ちゃんと長持ちしてたはずだぞ。

なのに今じゃ、どんなに甘い言葉を並べたところで、萧晴はもう相手にしてくれない。

さっきあんなに頑張ってたのは、今夜思いっきり楽しみたかったからに決まってる。なのにこんな結果になるなんて。

この女、マジで怒ってるんだ!

いま見せたあの嫌悪の表情といったら、昔彼女の元カレや王海波があっさり終わった後の顔にそっくりだった。

まあ、萧晴があっちの方面での欲求が強いってことは、同じ屋根の下で暮らしてるから、多少は察していたけどな。

でも考...