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527話

私はずっと、この印が一種の呪いのように感じている。

昔、ある伝説を聞いたことがある。

古代エジプトのピラミッドの中には、ある種の呪いが存在していて、考古学者や墓荒らしがその呪われた部屋に誤って入ると、次々と命を落としたという。

その場で死ななくても、後になって様々な不可解な形で亡くなったという。

それがファラオの呪いだ。

そして私が手に入れたあのブレスレットも、おそらく似たようなものなのだろう。

今のところ、それは私にいくつかの恩恵をもたらしているように見えるが、その恩恵とは、咲き誇るケシの花のようなもの。美しく見えても、実際は命取りの毒なのだ。

先を見通せぬ者は必ず近い憂いを抱える。この件は...