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470話

「まったく、こいつらの仕打ちに心底腹が立ってきたな。青シャツのあいつらクズどもを全員ぶち殺せば、こんな面倒事も消えるんじゃないか?」

「どうせ青シャツのやつらも善人じゃないし、殺したところで良心の呵責も感じないだろう」

そんな複雑な思いを抱えたまま、この熱帯の島での初日が終わった。

翌朝起きると、近くのヤシの木に登って実を数個もぎ取り、姉妹の朝食にした。

だが予想外なことに、あの野郎とずる賢い男がまた我々の方へ駆けてきたのだ。

二人が近づいてくるのを見て、俺は冷ややかに笑った。「どうした?そんなに死にたいのか?」

そう言いながら、手にした棒を高く掲げた。

ずる賢い男は俺の動きを見て...