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458話

結局、雲児は姉に連れ去られたが、姉が気を抜いた隙に、こっそり振り返って私に向かって顔をしかめてみせた。

彼女のあの自分で魅力的だと思い込んでいる変顔を見た途端、私は胸の奥に不吉な予感を覚えた。

どうやらこの件はまだ終わっていない。あの小娘はきっとまた私に付きまとってくるだろう。

厄介なことになったものだ。

そして彼女が去った後、ようやく私は周囲の状況をじっくり確認する余裕ができた。

見なければ良かったのに、一目見た瞬間、私は非常に奇妙な感覚を覚え、心の奥底に何か不穏な予感が湧き上がってきた。

なぜなら、突然気づいたのだが、周囲の環境が全く見覚えのないものだったからだ。

この辺りの森は、以前無人...