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436話

「しかし、足を進めるにつれ、私は急に気づいた。あの東屋に座っていた人影が、突然見えなくなったのだ。

イヴたちも確かにあの人影を見たと言っていなかったら、私はきっと自分の目の錯覚だと思っていただろう。

「どういうことだろう?なぜこんなことに?」

私たちはすぐに石造りの東屋に着き、中に確かに石のベンチがあることを確認した。先ほどの人影はどうやらここに座り、欄干に寄りかかって、まるで風景でも眺めるように外の花壇を見ていたようだ。

この地下宮殿に滞在する時間が長くなるほど、ここが墓所ではなく、かつて人が住んでいた場所だという確信が強まっていた。

だからこそ、私たちが道中で遭遇した多くの危険は、奇妙な地...