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408話

「思わずため息が出てしまう。

この保温服は確かに私たちの体を守り、凍死から救ってくれているが、吹雪がもたらす影響を完全に消し去ることはできなかった。

雪片が密集して降り注ぎ、私たちの顔に向かって容赦なく襲いかかってくる。それが視界を著しく妨げていた。

この急峻な雪山では、一歩間違えれば粉々になってしまう。今は視界まで制限されて、私たちは数歩進んだだけで立ち止まることになった。

「このまま無謀に進むと、すぐに全員がここで命を落とすことになる。今日はいったん休もう。私の観察では、この雪はそれほど長く続かないはずだ」

孫教授が提案した。

キャサリンはすぐにその意見を受け入れた。

この孫教授は歴史学者...