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406話

「それを聞くとつらい気持ちになるけど、私には何もできない。

イヴはいったん決心したら、誰が何と言おうとその決意を曲げない性格だから。

私たちが話している間に、キャサリンたちもようやく必要な荷物をまとめ終え、森の奥へと進み始めた。

雪山は私たちからそう遠くなく、しかも標高がかなり高いため、森の中にいても少し顔を上げれば、その姿を確認できる。

おそらくこの雪山は、島全体で最も標高が高い場所なのだろう。山が高ければ高いほど気温は下がり、今は島の秋にもかかわらず、山の中腹ではすでに気温が零度を下回り、厚い雪が積もっていた。

すぐに私たちは山麓に到着した。見上げると、山頂は極めて険しく切り立っていて...