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40話

結局、私たちは全員残業することになったわけだから、会社の上層部である萧晴が率先垂範するのは当然のことで、決して私たちより先に帰るようなことはないだろう。

この一時間の残業さえ終われば、夜の予定は予定通り進められる。

そう考えると、少し気持ちが楽になった。

そしてすぐに、研修が始まった。

研修初日ということで、私たちの上司である赵胜男マネージャーが自ら講師を務めることになっていた。

だが今の私にはあの女のグダグダした話を聞く余裕なんてない。今は一刻も早くこの一時間が過ぎ去ってくれることだけを願っている。

どうせ俺の今月の成績はこんなものだし、研修を何回受けたところで状況は変わらないんだ。

それに...