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390話

私の気分はとても塞いでいた。だがそんな折、不意に目の端に映ったのは、この洞窟の奥深くに開いた漆黒の穴だった。

その穴の周辺にも少なからぬ血痕があり、さらに引き裂かれた衣服の切れ端もいくつか散らばっていた。

これらはおそらく全てイヴのものだろう。

注意深く調べてみると、イヴがこの穴に飛び込んだのではないかという疑念が湧いてきた。

頭の中で事の成り行きが一通り再現された。

何らかの理由で、イヴはこの土豹の巣に迷い込み、その土豹に襲われたのだ。負傷した彼女は、この穴の中に潜り込んだのだろう!

私は何も言わず、すぐに慎重に穴を降り始めた。

およそ十数メートル下りたところで、穴は底に達した。

懐中電灯...