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377話

「野人の谷で、何か起きているのかしら?」

警戒心を抱きながら、私たちは空がほとんど見えなくなるまで粘り、ようやく部落へ戻った。

本来なら夜の森は極めて危険だが、楚楚と私の豊富な経験のおかげで、ヒヤリとする場面はあったものの無事だった。

谷に戻ってみると、特に何も起きていないようで、私はほっと胸をなでおろした。

楚楚は以前から何人かの女野人と知り合いだったので、彼女たちはすぐに集まって打ち解けていた。

女野人たちは、同じ部落出身の楚楚が私と仲良くしているのを見て、さらに楚楚が私のことをずっと良く言ってくれるので、彼女たちも私をそれほど怖がらなくなった。

それどころか、楚楚から今の生活について聞い...