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367話

今回、野人たちとこれほど大きなトラブルになり、自分自身も死にかけたことで、楚楚と可人は彼女たちの部族にまだ生存者がいることを当然知ることになった。

しかし安心したのは、二人の少女が特に異常な反応を示さず、帰りたいなどという話も一切出なかったことだ。

彼女たちの話によると、あの傷面との関係はもともとあまり良くなかったという。楚楚と可人が部族で最も親しかった人物は彼女たちの母親だけで、今はもう亡くなってしまった。二人の少女にはもはや何の未練もないのだ。

今回は私が小人の心で君子を測ってしまったようだ。

これからはより一層注意して、決して野人たちと遭遇しないよう、静かに雪崩の日を待つだけでい...