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3197話

「彼は何をしようとしているんだ？」

私には感じ取れた。神王麓の感情が今この瞬間、平静を取り戻しつつあることを。それも感情が完全に失われるほどの平静さだった。その冷たい感情に、思わず身震いした。

「間違いを終わらせる時だ」

周囲の淡い青色の液体が、次々と私の体と融合していく。それらの量が減少するにつれ、私は頭上に浮かぶ緑色の液体を目にした。

案の定、私はその緑色の液体の真下にいた。私とその緑色の液体の間には、ただ一枚の透明な薄膜があるだけだった。見たところ非常に脆く、触れただけで破れそうだった。

神王麓は私の体を操り、頭上の薄膜へと近づけていった。

指先が軽く触れると、その脆い透明な...