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3163話

「入ってみる!」

「何だって?」

私の言葉が終わるや否や、火猿は慌てて私の肩をぐっと押さえた。まるで次の瞬間に私が中に飛び込むのを恐れているかのように。「命知らずか?忘れたのか?つい先ほど、俺たち二人が中に入った時に何が起きたかを」

「必ず方法はある。焦るな!」

火猿が突然興奮した様子に、他のチームメンバーたちは好奇心をそそられた。

「指揮官、以前、二人は何に遭遇したんですか?」誰かが我慢できずに尋ねた。

「どう説明すればいいのか分からないよ」

火猿は苦笑いしながら言った。「ただ、唯一言えることは、怖かった。とても怖かった。俺は生まれてこのかた、あんなに恐ろしい思いをしたことがない。それは魂の...