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3160話

「終わった!」

ついに、さらに十数分間の粘りの末、最後の隊員も正常な状態に戻った。

「これがお前の異能か?」

「お前が一緒に行動してくれるなんて、本当に幸運だな!」

先ほどの出来事を経て、多くの隊員の私への見方は、以前とはまるで違ったものに変わっていた。しかし、彼らの称賛に対して、私はもう気にかける余裕がなかった……

大量の出血により、体の自己回復能力が狂ったように働き、今は全身がどこかぽっかりと空いたような感覚だった。

大量のエネルギーを補充し続けなければ、ある程度の回復も望めない。

「ゆっくり食べろよ、足りなければまだあるから」

私が端に立って肉干しを大口で噛みしめているのを見て、ファイア...