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3135話

この状況では、人数の優位性が完璧に発揮されていた。

しかし十数分後、喜ばしい知らせが届いた。

「見つけた!」

私と火猴が顔を上げると、十数メートル上の枝分かれした場所で、二人の隊員がワニの口を持つ原住民の尾をつかみ、彼を引きずり下ろしているところだった。

他のメンバーは、手ぶらで戻ってきていた。

だが、すぐに全員が集まってきた。前半生をずっと普通の社会で生きてきた彼らにとって、こんな生物は火の輪をくぐるサーカスのライオンのように珍しいものだった。

火猴は私を一瞥すると、後ろに数歩下がり、私のために広いスペースを空けた。

私はすぐに意図を汲み取り、一歩前に出て、地面に身を縮めている原住民のそばに...