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3129話

疲れ切っていた……

だが火猿はみんなを休ませるほどの余裕はなかったようで、人数を確認した後、顔色が険しくなった。

「十五人だ」

「十五人が行方不明になっている」

火猿は遠くの静かな海面へと視線を向け、必死にその十五人の姿を探そうとしていた。だが、いくら目を凝らしても何の手がかりも得られず、それは私たち全員にとって大きな打撃となった。

十五人の異能力者。

それなりの戦力だったのだが、問題は私たちがこの場所に来てから、まだ一度も戦闘を経験していないにもかかわらず、十五名もの人員を失ったことだった。それはほぼ部隊全体の十分の一に近い数字だった。

戦闘も経ていないのに、こんな損失が出るなんて、あっては...