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3127話

次の入口に辿り着き、底が見えない、どこまでも深く続く通路を見下ろす。

全員の胸の内で思わず心臓が一拍飛んだ。

「ついてこい」

誰もが前に進むのを躊躇っているとき、火猴は毅然として指揮官としての責任を背負い、先陣を切って湿った下り坂のトンネルに向かい、目を閉じて滑り降りていった。

次は私、そしてようやく他の隊員たちが続く。

以前ここに来たことはあるが、それでも今回は私も自信がなかった。というのも、先ほどの湖心島の状況が明らかに物語っていたことがある。それは今は昔とは違うということ、今やここのすべてが私の記憶の中にあるものとは全く異なっている可能性があるということだ。

これは私にとって、決して良い...