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3123話

白人は他の二つの勢力を指さしながら言った。「あの入口ですが、皆さんもご覧になったでしょう。もしよろしければ、入場の順番について話し合いませんか。そうすれば、ここでこれ以上時間を無駄にする必要もなくなるでしょう」

「話し合う余地はない」火猴はきっぱりと断った。

しかし、その男は火猴の返答を聞き入れる様子もなく、独り言のように話しながら北欧勢力のいる方向へ歩き出した。「それなら、もっと良い方法でもあるのかな。さもなければ、我々はここで共に命を消耗するだけだ」

火猴の表情が険しくなった。

私には明らかだった。火猴があの男を快く思っていないことは。だが現状では、あの男の言うことも間違いではない...