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3118話

「あんな状況でシリコン生物と交戦するなんて御免こうむりたいね……」

火猿の表情には深い疲労の色が滲んでいた。皆が同じ道のりを進んできたとはいえ、指揮官である火猿が抱える心労は他の誰とも比べものにならなかった。

精神的な疲労は肉体的な疲れ以上に彼を蝕んでいるようだった。

「もう少しの辛抱だ」昔からの親友として、こんな状況で私にできることといえば、せいぜい取り留めのない言葉で彼を慰めることくらい。それがほとんど意味をなさないことは私自身も分かっていたが。

「心配するな」

火猿は少し無理をして笑ってみせた。「これより厳しい状況も乗り越えてきたんだ。この程度の苦労など大したことじゃない。ただ……」

そ...