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3106話

「案の定、アメリカ側の代表がすぐに私たちに告げてきたのは、武器は既に島に持ち込んだものの、その武器を起動するためのエネルギー装置が行方不明になったということだ」

「おかしいことに、彼らが言うには、その装置は島の原住民の集団に奪われたというのだ」

「最初は彼らの戯言など信じていなかったが、その後スパイから得た情報で、彼らが嘘をついているわけではないと確信した。さもなければ、あれほど大掛かりな絨毯爆撃的な捜索を展開するはずがない……」

実のところ、火猿がここまで話した時点で、私はその後に起こったことをおおよそ推測できていた。

だが私は火猿の話を遮ることなく、静かに耳を傾けていた。聞きながら...