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3103話

「そ、そのまま消えちゃったの?」私は少し困惑して、今の状況がまったく理解できなかった。

だが、火口の縁で異能力者たちが死傷者の数を数え始めている様子から判断すると、この大規模な危機は、とりあえず一段落ついたようだ……

戦闘前には、ざっと見積もって千人以上いた部隊も、今では7割ほどにまで減ってしまった。これはまだ負傷者を含めない数字だ。もし負傷者まで計算に入れるなら、この数字はさらに上がるだろう。

火口の周りに集まっていた各国勢力の防衛線が縮小し始めた。

私の位置からは、それらの人々が四つのグループに分かれているのがはっきりと見えた。東西南北にそれぞれ陣取り、境界線がくっきりと分かれている。

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