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310話

笑うしかないよな!

声を出さなかったのは、メガネ男とキムチ野郎がもう殴り合いになりそうだったからだ。結局、二人は何かしら合意に達したらしく、すべてはアカネの選択次第ということになった。

アカネは世間知らずだが、直感はすこぶる鋭い。彼女はすでに、この二人が獲物を見るような不純な目で自分を見ていることに気づいていた。

彼女が騙されるはずもない。

アカネは片手で私の手をきつく握りしめ、もう片方の手は腰に下げた刀に添えていた。

この二人は運が良かったというべきだ。もし彼らが少しでも手を出そうとしていたら、今頃はアカネの刀で何度も切り刻まれていただろう。

もっとも、アカネは今は手を出さなかったが...