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3087話

「おいおい、もうすぐ酔っぱらいそうだな」と笑いながら、俺は彼の手から残りの酒を奪い取った。

もう言わない方がいいだろう。

本来なら、火猴も何らかの理由で、俺と同じように呪いに取り憑かれているのだと思っていた。

だが予想外にも、こいつは俺の言いたいことを完全に勘違いして、俺がここに来たのは単に身体に異変が起きたからだと思い込んでいるようだ。

そう考えると、もう火猴に俺の身に起きている問題を説明する気はなくなった。

話したところで、彼には手助けできないだろうし、それに火猴の性格を考えれば、俺の状況を知った後に公私混同する可能性が高い。

今や俺は華夏国内の指名手配犯になっている。ここでどんな大き...