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3037話

たとえ彼女が強大な部族の大祭司だとしても、所詮はトカゲ人の祭司ではないか。この私、れっきとした人間とどんな関係があるというのだ?

まったく……

嘲笑の言葉がすでに口まで出かかっていたが、大祭司の次の一言で一気に我に返った。

「もし予想外のことがなければ、私はあなたの身に宿る呪いの秘密を知る、現時点で唯一の人物のはず。もし私が死んだら、あなたはどうするの?」

「え?」

そう言いながら、彼女はくすりと笑い、さらには挑発するかのように、まだ傷ついていないもう一方の手で、軽く私の顎を持ち上げた。

怒りの波が胸の内に渦巻き、自分を抑えられなくなりそうだった。

あと少しで彼女をここで斬り殺すところだった。...