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3008話

「私の話を聞いて、隊員は少し戸惑ったような表情を見せた。「隊長、一緒に戻らないんですか?」

私は首を横に振った。

私にとって、華夏側の駐屯地に近づくことは決して良いことではない。もし彼らが私の正体に気づいていなければいいが、もし見破られでもしたら、その時は厄介なことになるだろう。

「では……隊長、道中お気をつけて」

「ああ」

私は頷き、ちょうど立ち去ろうとした瞬間、彼の声が聞こえてきた。「隊長、前に私に頼んでいた件って、何でしたっけ?」

歩き出した私の足が一瞬止まった。

少し考えてから振り返り、「ペンを持ってるか?」と尋ねた。

「はい!」

彼はボロボロの上着のポケットから小さ...