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3007話

「彼に暇を与えるつもりはない。

足が折れてはいるが、目は使えるはずだ。この密林の中は複雑な環境で、私が二百キロの重荷を背負いながら全力で進むとなると、どうしても周囲の状況に注意を払う余裕がなくなる。そんな時こそ彼の助けが必要になるというわけだ。

あの原住民の言葉をしっかりと覚えている。

日の出の谷。

だから、私の進む方向も太陽が昇る東だ。密林を東へと進み、疲れたら少し立ち止まって休み、水場があれば水を飲み、空腹になれば道中で獲物を捕まえて腹を満たす。

その間に、奇妙な姿の飛禽を捕まえたことがある。

この生き物は普通の鳥と違って、二対の翼を持っていた。島で一定期間生活してきた私でさえ、こんな...