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2987話

「わかりました」

私は深呼吸をして、すでに高熱で意識を失っている隊員に最後の一瞥を送り、手に持った干し肉を自分の口に押し込んだ。

生臭くて辛い。

ごくり。

「残りの食料を分けよう。それから、足を速めないと……」

私が命令を下すと、残りの二人の隊員は手際よく干し肉を均等に三等分し、一人一つずつ取った。最小限の量で食べれば、この肉は四食分くらいになるはずだ。

間隔を長くすれば、最大で三日間持たせられる。

つまり、この呪われた鍾乳洞の中で出口を探す時間は、たった三日しかないということだ。

三日を過ぎても出口が見つからず、他の補給品も手に入らなければ、少なくとも私についてきているこの二人の隊員は死ぬだ...