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2986話

ここでは、昼と夜の区別がない。

静かにその場に座ったまま、時間の流れさえ感じられなかった。どれくらい経ったのかもわからないうちに、眠っていた二人の隊員がようやく目を覚まし始めた。

今回は、彼らの精神状態が明らかに以前よりも良くなっていた。

「隊長、食べませんか?」

二人の隊員は目を覚ますとすぐに、地面に散らばっていた干し肉をつかみ、まるで珍味でもあるかのように美味しそうに噛みしめていた。

私は首を横に振った。

「早く食べろ。お前たちが食べ終わったらすぐに出発する」

そう言いながら、私は干し肉を二切れ取り、高熱を出している隊員のそばに行った。何か食べさせようとしていたその時、隣の二人は私の言葉を...