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2982話

過度な心配は何の役にも立たないので、私もこの件について深く考えすぎることなく、数歩で隊列の前方に出た。

今の私たちが唯一幸いだったのは、この小道が以前に私たちが切り開いたものだということだ。

道を切り開く手間が省けたわけだ。

さらに三十分ほど歩いた後、私たちは目的地にどんどん近づいていた。そして今回は、あの空き地に戻ってしまうことはなかったと明確に感じていた。これはこの状況下では、かろうじて良いことと言えるだろうか……

どさっ。

しかし私たちが進んでいる最中、また後ろから誰かが倒れる音が聞こえてきた。

振り返ってみると、先ほど転んだ仲間だった。ただ今回は前よりもひどく、もはや抵抗するための力さ...