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2974話

「第二夜を始めましょう」

「片付けようか」

私は数人に向かって無理に笑みを浮かべた。「今夜はみんなゆっくり休んで、私が見張りをするよ」

「ああ」

隊員たちは遠慮せず、うなずいて承諾した。こんな環境では気を遣う必要もないのだろう。

ここまでの道のり、水一滴も口にしていない彼らはすでに疲労困憊していた。

幸い、私たちがいるのはジャングルだ。燃やせるものはいくらでもある。すぐに明朝まで燃やし続けられるだけの木材を集めることができた。そして、私以外の五人の隊員たちはお互いに寄り添って座り、私と共に静かに夜の訪れを待った。

焚き火が燃え始めた。

そして空の色も、徐々に暗くなっていった。

耳を澄...