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2955話

「侵入者だ!!」

その低く、かすれた声には爆発的な力が込められ、まるで我々一行を引き裂こうとするかのようだった。

言葉が終わらぬうちに。

古銅色の肌をした、屈強な体格の、上半身裸の男が洞窟の入り口から這い出てきた。

彼は弓矢を手にし、その凛々しい顔には怒りが満ちていた。

額の右側には、正体不明の鳥の赤い羽根が一本挿してあり、近くの焚き火に照らされ、独特な猩紅色を放っていた。

私を含めて銃を持った十三名の隊員に対し、彼は少しの恐れも見せず、まるで自分の領土を視察する王のようだった。

彼の視線が我々一人一人を掠めていく。

最後に、数発の銃弾を受けて命を落とした女性の上に留まった。肉眼でもわかるほど...