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2927話

周囲を見回すと、貨物箱の錠前が目に入った。それを何の苦労もなく切断し、箱を開けた。

中には、弾薬がぎっしりと詰まっていた。

完璧な防水・防湿対策も施されている……

深く息を吸い込み、甲板上に視線を移すと、びっしりと並んだ何百、何千もの輸送コンテナが、まさに予想通り、私の推測を裏付けていた。

「これは……」

これは無人島への軍事補給船だ。食糧や銃、弾薬—こういった物資を運ぶ船。私は正しい場所に来たのだ!

一瞬、喜ぶべきか恐れるべきか分からなかった。

だがもうここまで来たからには、引き返す道はない……

甲板に立って遠くを眺めると、港が私の視界でゆっくりと小さくなっていく。海風が吹きつけ、石の服が肌...