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2835話

「ちっ」

私は首を振った。馮漢についてはある程度理解している。この男が熱帯雨林で何ヶ月も身を隠していたという事実からも、かなり慎重な性格だということが分かる。

そうでなければ、他の向こう見ずな者なら、彼のような異常な能力を持っていたら、とっくに外に出て暴れていただろう。鳥も糞をしない場所にコソコソ隠れているなんてしないはずだ。

「お前は本当に天真爛漫だな」

私は鼻を鳴らして、嘲るように笑った。「山奥に隠れていれば逃げ切れると思ってるのか？異能管理局が無能な集団だとでも思ってるのか？」

「確かに、人を殺したのは俺だ。だがお前は共犯だ」

「罪状は俺と同じだ。異能管理局は絶対に見逃さない。ここは...