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2802話

しかし、私が一番驚いたのは張虎ではなかった。

この一団は、十数人もの異能力者がいる。もし彼らの能力が全て張虎のように強大なら、この数人は滅多に見られない戦力と言える。無敵とまでは言えないかもしれないが、決して弱くはない……

「へっ」

私がちょうどあの女性について行こうとした時、隊列の中に立っている張虎が、私に向かって中指を立てる仕草をしているのに気づいた。

国際共通のジェスチャーだ。

頭を使わなくても、このジェスチャーが何を意味しているかは分かる。

思わず眉をひそめた。人格的に侮辱されたと感じたからではなく、むしろ本当に疑問に思ったからだ。確かに以前、私と張虎は異なる立場に立ち、戦った。...