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2796話

「今までに、その数は千を超え、まだ網を逃れた魚たちが、ひっそりと生き延び、悪事を働いています」

「我々は既に、動員できるすべてのリソースを投入しています」

「しかし、あなた自身も異能力者であるため、おわかりかと思いますが、一部の異能力者の能力はあまりにも強大すぎて、我々が派遣した人員では到底太刀打ちできないのです」

「そこで迂回戦術を取り、相手の力を少しずつ消耗させる方法を採ってきました」

「ですが、最終的な成果はやはり芳しくなく、上層部は慎重な議論を重ねた末、新たな組織を設立することになりました」

「異能管理局です」

女性アシスタントがその名前を口にした瞬間、私は考えるまでもなく...