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2794話

基地では、今回は異能者を排除して私を連れ戻したようだ。

私を待つ結果も、良いものではないだろう……

自分の体の状態を確かめてみると、まだ大丈夫だった。額に銃弾を受けたものの、体自体には特に影響がない。もし力ずくで拘束を解いて逃げ出そうとすれば、できないことはないはずだ。

能力が制限されていないことは、私にとって安心材料だった。

落ち着いて成り行きを見守ることができる。

もし事態が予想外の方向に進んだとしても、ここから生きて脱出できさえすれば、血の道を切り開くことになっても構わない……

「さて」

頭の中で考えが入り乱れていた時、女性が何かを思い出したように微笑んでから言った。「少し待っていれば博...