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2784話

「かっこいい」と、蕭晴は思わず褒め言葉を漏らした。

私は中国国内にいるため、合法的な身分がなく、運転免許など取得できるはずもない。路上に出れば捕まる恐れもある。結局のところ、私は不法入国した密入国者と何ら変わりがなく、一度逮捕されれば大変なことになる。

そういうわけで、運転の任務は自然と蕭晴に任せることになった。

「病院に行こう」

「うん」

ホテルを出てすぐに病院へ向かった。幸いホテルから病院は遠くなく、30分もかからずに到着した。

私は蕭晴についていき、入院棟へ入り、階段を上った。

304号室の前で足を止めた。

蕭晴は少し後ろに下がり、私に先に入るよう促した。だが私は病室のドアの...