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2758話

「これが彼女の能力なのか?」

肩に走る痺れを感じながら、黙ったままベリーについて車に乗り込んだ。この二人の女に見つかったからには、同行するのも構わないだろう。

どうせもう華夏の国境内に入っている。

どれほど腕が立とうと、この俺の故郷で波風を立てられるというのか?

「お兄さん、友達の輪広いんですねぇ。よく聞きますよ、外国ではある方面でかなりオープンだって...」私たちを乗せたタクシーの運転手はやけに口達者で、話し始めると止まらない。だが、私には応える余裕がなかった。

前の席に座ったリサは、適当に相槌を打っていた。

この二人の女は華夏に来る前にしっかり計画を練っていたようだ。車に乗るなり運転手...