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2749話

白人も大して良い状況ではなかった。彼の姿が形作られるたびに、黒人に打ち砕かれていた。

一度や二度ならまだ良かったが、回数が重なるにつれ、彼はもう持ちこたえられなくなっていた。

見れば明らかに戦意を失い、逃げ出す方法を考え始めていたが、あいにく黒人は休戦する気配を全く見せず、一直線に攻撃を仕掛け続けていた。彼の姿を打ち砕くたびに、白人は大量のエネルギーを費やして再び形を集めなければならなかった。

「馬鹿が!」

再び打ち砕かれた後、白人の姿がまた凝集してきたが、今回の速度は明らかに以前より遅くなっていた。

そして形作られた体も、少し朧げになっていた。

うっすらと赤と黄色の炎が燃えているのが見えた。...