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2721話

私は立ち止まって食料と水分を補給した。こんな鳥も通わぬ不毛の地で、わずかな慰めをもたらしてくれるのは、おそらく食べ物だけだろう。

八分目ほど食べられれば、もう十分満足だ。

風と砂に向かって一日一夜走り続けると、この並外れた肉体を持つ私でさえ、少々堪えてきた。

バックパックを地面に投げ出し、その場に横になる。荒野にさらされた自分が何か危害を受けるとは思わない。なぜなら、私の目には、あの牙と爪しか使えない大きな猫どもは、知能のない獣にすぎないのだから。

すぐに浅い眠りに落ちた。

だが長くは続かなかった。夢から覚めかけた朦朧とした意識の中で耳に飛び込んできた銃声が、私の神経を一気に緊張させた。

「ど...