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2713話

「神王降臨」

これが私に理解できるこの歌の名前だ……

魂の奥底から湧き上がる戦慄を感じた。他でもない、私が理解できる神王といえば、おそらくただ一人だけ……

神王麓。

私の身に宿る呪いは彼に由来し、私がここまで辿り着いたのも、彼と無関係ではない。

私は慌てた、本当に慌てふためいた。

これまで何度か死に瀕した時でさえ、こんなに動揺したことはなかった。なぜなら恐ろしい事実に思い至ったからだ——私の肉体は、伝説の神王麓に乗っ取られているのかもしれない……

これで今、私がまだ死んでいないのに自分の体を制御できない理由も説明がつく。

「Help me!」

精神が崩壊しそうになった刹那、耳...