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2708話

「ここであなたが口を挟む番じゃない!」

リサの顔から、それまでの甘い笑みが消え失せ、代わりに鋭い眼差しが浮かび上がった。冷たい口調は聞く者の心に凍てつく寒気を走らせる。

この瞬間、私はようやく気づいた。彼女は徹頭徹尾の毒蛇のような美女なのだと。

彼女の外見の愛らしさは、人を誘い込む毒薬に過ぎない。この手の人間は、いつ容赦なくナイフを突き立ててくるか分からないのだ。

それに比べれば、ベリーのような外見からして冷酷な人間の方が、ずっと率直に感じられる。

「まあいい」

私は手を振り、淡々とした口調で尋ねた。「上層部は、我々を中華へ行かせて何をさせるつもりなんだ?」

「それは……」

リサの愛らしい顔に...