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2703話

これ以上考えるのはやめよう。

こんな時、考えたところで何の意味もない。余計なことを考えるぐらいなら、どうやってヴィジェイを奮い立たせるか考えた方がいい。そう思った私は、意を決して自分の腕の静脈に噛みついた。

歯が肉に食い込み、血液が一気に噴き出した。

私は大きく息を吸い込み、覚悟を決めて、自分の傷口をさらに引き裂いた。

私の自己治癒能力では、ちょっとした傷なら治るのが早すぎる。血が流れ出る前に傷口がふさがってしまうほどだ。

今のヴィジェイの状態に私の血液が効くのなら、もっと多くあげるべきだろう…。

失血過多になるのは怖くない。

これより重傷を負っても生き延びてきたのだから。それに、会社の束縛か...