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2699話

ガシャン!

緑色の粘つく液体がガラスの破片と共に、轟然と崩れ落ちた。

避けきれず、ガラス容器内の緑色の液体に全身を染められてしまったが、さほど気にはしていなかった。

自分の自己回復能力には自信があるし、ずっと昔から百毒不侵の体になっていたから、こんな生物化学兵器ごときが自分に効くとは思えなかった。

緑色の液体が波のように頭から降りかかった後、容器から落ちてきた人影が一目で見えた。矢のように前に飛び出し、その人が床に倒れる前に抱き上げた。

軽い!

この人の顔も体も緑色の粘液にまみれていて、触るとぬるぬるとしたドジョウのようだった。だが接触した瞬間、あまりにも軽すぎることに気づいた。

身長はほぼ1...