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2684話

呪いの影響で、私の身体能力は常人とは異なっている。

そのため、長い時間歩き続けても休むことなく、私は行き交う警備隊員たちを注意深く観察していた。彼らの一挙手一投足を見逃さないよう目を凝らし、ヴィジェを再び見つけ出せることを願っていた。

だが残念なことに、今回は運に恵まれなかった。

ヴィジェの姿はどこにも見当たらなかった。

心に微かな失望を感じ、自分の観察が足りなかったのではないかと一瞬疑った。

警備隊員たちの装備は極めて統一されている。

ヘルメットにゴーグル、マスクと、顔は完全に覆われており、外見だけでは皆ほとんど同じに見える。目だけを頼りにヴィジェを見つけるのは、まさに天に登るより難しい。

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