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2675話

装甲車の後部にある小さな覗き窓から、私ははっきりと見た。張虎の傍らで、痩せ型の男から青い光が放たれているのを。

考えるまでもない、彼は改造人間に違いない。

だが、改造人間だろうが何だろうが構わない。どうせ今の我々は彼らの支配から逃れたのだから……

南アフリカの地。

会社にせよ、華夏の組織にせよ、どれほど勢力が大きくとも世界の隅々まで目を光らせることなどできない。ましてやこんな不毛の地では。

一度逃げ出せば、彼らは二度と我々を見つけることはできないだろう。

そう思いながら、私は黙って懐からUSBメモリを取り出した。時折点滅する赤い光を見つめ、歯を食いしばり、覚悟を決めて指に力を入れると、そ...